忍者ブログ
[86] [85] [84] [83] [82] [81] [80] [79] [78] [77] [75
Posted by - 2017.07.26,Wed
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by エスシー - 2013.12.09,Mon
学校の日本人と一緒にいることは少なくなった。
というより、メシをクラスメイトと一緒に食べるようになってから接点が急激に減った。

クラスメイトの台湾人、香港人と一緒にいることが多い。
アニメや漫画、ゲームの話題が共通したり、ロックが好きだったり。
課題も一緒にやったりしている。




入学前は全く興味のなかった美術。
絵師になるためのステップくらいにしか考えていなかった。

最初の授業でいきなりデッサン描かされて、
案の定全然上手く描けなくて、
クラスには以前から絵を習っていた人とそうでない人が混在していて、
その差はかなり大きいものだった。


基本的にデッサンの描き方を知らない俺は、
なんとか聞き取れる中国語から得られる情報を取り込もうとした。

そもそも、紙を擦るという技術があることを俺は知らなかった。

そして最初は嫌いだった。

綺麗なグラデーションの表現が難しいし、
消しゴムで消えにくくなる。


しかし、そのうちデジタルのツールと似た感覚で使えるということに気付く。

最初の試験を受ける頃には、
擦るという技術はむしろ俺の武器になっていた。




これは試験で描いたデッサン。
しかし、見てわかる通り(画像じゃ小さくてわからないかも)、
鉛筆のタッチは完全に排除されている。
見たものをそのまま2次元に、モノクロに落とし込んでいるのだ。
これは、擦る技術の賜物に他ならない。

他のクラスメイトから見てもこのデッサンは異質だったらしく、
何人かにはゼッサンされたが(デッサンだけに)、
点数は84。


今回の最高点は88だったのでクラスでは高い方だったのだが、あまり満足はしていない。
減点箇所は色の比率。言われてみれば白が多くて黒が少ない。

この試験を描き終えた頃には、正直なところけっこう自信があったので、
自分の絵と向き合って考えることになる。


美術的な特別な観察眼や、表現できる能力を持っていない俺は、
むしろ見たものをそのまま2次元に、モノクロに落とし込むことしかできない

・形の正確さ
・色濃度の正確さ
・一番暗い部分をなるべく濃い黒で塗る
今回のデッサンで意識したのは本当にこの3つだけ。

絵で表現することはできても、そこに絵としての価値はあまりない。
そのまま2次元に落とし込むことなら、写真で十分ではないだろうか。

それなら絵としての価値はどこか。
見たものを一度分解して、綺麗に見えるように再構築して描く。
恐らくこれが中級者と上級者の違いなのだろう。

そして俺のデッサンの一番の伸びしろ。



デッサンと並行して始まった最初のクロッキーの授業でもやっぱりいきなり描かされた。
描き方を知らない俺はやっぱりひどい絵を描き上げることになる。
先生はあまり教えてくれず、バランスがおかしいとかしか言わない。
(バランスのおかしさは自分でもわかるレベルだ)

となるとクロッキーの描き方も完全に自己流で作っていくことになる。

求めたのはデッサンと同じく、正確なバランス、完全な再現。
クロッキーに求められているものすらわからない俺は、デッサンとの区別も付いていない。

そして、先生はすごく進歩していると評価。
最初のクロッキーがあまりにも酷すぎたので、
それと比較したらそりゃあ目まぐるしい進歩をしていることでしょう。

そのまま小さなデッサンを繰り返していたら、そこに関しては先生に言われる。
「クロッキーで大事なのは線。無駄な線、着色が多すぎる。」

ここではっとする。
これはデジタルイラストに直結しているなと感じたからだ。
アナログで描いた絵はまだ普通なのだが、
スキャンしてデジタルペン入れしたとたんに劣化する。
そして着色でさらに劣化する。
というのがいつものパターンだった。

ここで、クロッキーの大切さを知る。
試験で必要ないということも知ったが、続けようと思った。

そして俺のクロッキーも改善していく。
まずバランスをさらに正確に。
その上で線を減らす。
塗ることも減った。
というか、普通のクロッキーはあまり塗らないということをやっと知る。

クロッキーにおいて顔はあまり重要視されていないのか、
参考書でもあまり似ていないことが多い。
だが、俺は顔が似ていないと絶対に駄目だと思う。

そのため、顔の描き方はやっぱり他の人とは違っていた。
顔を描くのに制限時間の半分くらいかける。

そして先生はあまり俺に対して言わなくなった。
嫌われていたとかそういうのではない。
むしろ、進歩がすごいとほぼ毎回の授業で言われる。
完全なバランスを追求して顔もしっかり似ている俺のクロッキーは、
素人から見ればあまり文句のつけようがない。

この頃には、予科の先生があまりレベルの高い先生ではないことも知り始めていた。
やはり金儲けの色が濃い予科では教育が重視されていないという話を聞く。
その後に始まる色彩の授業はクラスメイトからも不評で、
あいつの言うことは信用するなとまで言われた。
俺としては本科に入れるのなら金儲けだろうがなんだろうが構わないけどね。


さて、先日先輩にクロッキーを見せた。
その際、線の強弱がないと言われる。なるほど、言われてみれば確かに。
というか、そこも俺がデジタルで苦悩しているポイントだった。
ペン入れした時点であっさりしてしまうのだ。まさに強弱のない線だからだろう。

デッサンが影で立体を表現するなら、クロッキーは線で表現する。
服が引っ張られて伸びているところは単調に薄い線で、
逆に影やしわになっているところを濃い線で。
足が重なったりしている部分なんかは奥を薄く、手前を濃くすることで立体感を表現する。

それを聞いて純粋に面白いと思った。クロッキーを描きたいと思った。

その夜は朝5時まで描いていて、案の定授業にはいけなかった(どんだけ極端なんだ
それでもやっぱりいきなりは難しかった。
特に時間の短いクロッキーにおいて、線の濃淡をじっくり考える時間的余裕はない。
普通の線を描くだけでも大変なのに、そこに強弱をつけるというのは至難だ。

その先輩の提案で、毎日夜にクロッキー大会をすることになった。
この人たちとなら俺の画力は飛躍的に伸びるだろうという確信があった。

初期、中期、最近のクロッキー。







授業で学校の美術館に行くことになった。
ここの学生は無料だという。

昔から動物園、水族館、植物園、博物館、美術館の類を面白いと感じたことはほとんどない。
科学の博物館は面白いけど。
高校の頃に夏休みの宿題で上野かどこかの美術館に行ったが、
とにかくつまらなかったイメージがある。


ところが今回はなかなか面白い。なぜそう感じたのかはわからない。
単純に面白い作品が多かっただけかもしれない。



だが一つ言えるのは、いつの間にか美術に無関心ではなくなっていたということだ。

もちろん将来をファインアートに注ぎ込んだりするほどの関心はない。
0から2に増えた程度の変化だ。
PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
バナー
リンクフリーです。
リンク先はhttp://setsugekka.take-uma.net/にどうぞ。
相互リンクも募集中です。




遊戯王 ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村
ランキング参加中。
良かったらクリックお願いします!
管理人のプロフィール
名前:エスシー
年齢:20くらい

留学生として北京の大学に通ってます。
趣味は絵を描くことと、音楽を聴くこと、歌うこと、ギターを弾くこと。遊戯王とかポケモンとかもやってます。
好きなものは挙げていったらキリがなくなるので割愛。
友達少ないので気軽に話しかけてね!
pixiv
最新コメント
[08/16 エスシー]
[08/16 NONAME]
[09/04 エスシー]
[08/27 佐々木]
[08/16 エスシー]
最新トラックバック
ブログ内検索
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]